パーキンソン監督は、シェフィールド・ユナイテッドを青写真として昇格を目指しているようです。
Denver Hume has watched Sheffield United for tactical inspiration https://t.co/TDzfeMggon pic.twitter.com/tm7AOpsIS5
— Northern Echo Sport (@TNEchoSport) October 12, 2020
ノーザン・エコーの記事によると、パーキンソン監督は昨シーズンの終了後、選手たちにプレミアリーグのシェフィールド・ユナイテッドやウルヴズが採用している5バックの戦術を見るよう指示をしていたようです。
<ヒュームのコメント>
「シェフィールド・ユナイテッドのプレーを見ると、おそらく私たちと似ていると思います。しかし全く同じというわけではない。彼らは我々よりも長くプレーしてきているし、色々な部分で優れているからこそプレミアリーグにいる。彼らを見て、自分と同じポジションの選手から少しでもヒントを得て、彼らが何をしていて、何が有効なのかを見ています。」
3シーズンで3部からプレミアまで昇格したブレイズ
シェフィールド・ユナイテッドと言えば、3-5-2のシステム。守備時は5バックで守り、攻撃時はセンターバックも積極的にオーバーラップして攻撃参加するような、これまでのプレミアリーグのチームではあまり見られなかった戦術です。
このスタイルを作り上げたのが監督のクリス・ワイルダー。2016年に監督に就任すると16/17シーズンには勝ち点100でリーグワン優勝。2部でもこの戦術を上手く機能させ、2シーズンでプレミアに昇格。3シーズンでクラブを3部から1部まで昇格させました。そしてプレミアリーグでも下馬評を覆し、昨シーズン9位でフィニッシュ。
パーキンソン監督はこの実績を昇格の青写真として、システムの変更を決断したようです。
相手ボールの時は5-3-2
相手がボールを保持している時は、5-3-2のフォーメーションでピッチ中央を固く守ることで、相手はロングボールでの配給を余儀なくされる。
攻撃時は5-3-2から3-5-2
攻撃時はウィングバックが攻め上がり3-5-2に。チャールトン戦では中盤の3人のうち左右の2人(グーチとスコーウェン)がサイドに流れて、中央に残ったレッドビターがバランスを取りながら試合をコントロール。
この試合ではCBのウィリスがオーバーラップし右サイドからの攻撃に参加。カーライル戦では3バックの左に入ったオナインがオーバーラップして攻撃参加していました。
レッドビターorドブソン
中盤の真ん中にはレッドビターかドブソンが考えられますが、カーライル戦ではドブソンを起用。ドブソンはボールを奪うのは得意ですが、レッドビターに比べてパスの精度は落ちます。
安定感ならレッドビターだと思いますが、どちらを起用していくか。
先を見据えたスタイルの確立
3バックに変えてもう一歩だった昨シーズンからもうひと工夫という中で、今回のシステム変更はスムーズに行きそうですし、このスタイルを自分たちのものにできれば、2部昇格までではなくその先も見えてくるのではないでしょうか。
TALKING TACTICS!#CAFC 0-0 #SAFC
Sunderland weren’t able to get their third win in a row, but another clean sheet and better chance creation gives hope as Phil Parkinson tweaked his formation.
✍🏼 @PhilSAFC73
®️®️ #HawayTheLads 🔴⚪ https://t.co/3ZW5aX4Mft
— Roker Report (@RokerReport) October 5, 2020
コメント
なるほど!とても分かりやすい記事をありがとうございます!
ふだんプレミアを見ることはないのでまったく知りませんでした。ブレイズを参考にしていたんですね。
サンダーソンの獲得も合点がいきますね。攻撃力のあるセンターバック。ウィリスのバックアップに最適というわけですね。
本家により近づくためには、左利きでクロス精度があるセンターバックいればなおよし。
それとドブソンが成長して、レッドビターをパス精度でも追い越さないと…。
それと選手層の薄さはやむを得ない面もありますが、かなり不安ですね。
ウィリスは骨には異常なしとのことで一安心ですが、彼やライトやオナインといったキープレーヤーにもしものことがあれば、一気に見通しが立たなくなってしまいます。
懸案だったヒュームのバックアップも補強できました。
選手層の薄さは気になるところですが、本職ではないオナインやマクラフリンがセンターバックをこなしてくれているのは大きいです!
ウィリスは安心しました〜。